東京都 港区 品川区 目黒区 大田区 川崎市の自宅出産、自然分娩 大森助産院

自宅出産 自然分娩 大森助産院

東京都大田区中央7-12-16 電話03-3752-2859

大森助産院でご出産された方々からのお手紙やご感想です。

松井さん  2014.05.28

4回の出産を振り返って

○ 嬉し恥ずかし?4人目

 妊娠も「4人目です」といおうと相手の反応も様々なので、自分から「嬉し恥ずかし4人目です」といっていました。「恥ずかし」は照れ隠しですが、決して予定外の妊娠ではなく、望んで授かったものでした。

 私たち夫婦は、結婚当初からさしたる理由・考えなく、「子どもは4人欲しい」と公言していました。それに、子どもは、望めば出来るものと安易に考えていました。

 でも、実際には、なかなか妊娠出来ず、妊娠出来たと喜んだのも束の間、流産が続いたり…と、「子どもは授かりもの」という言葉の重みを知ることになりました。

 友人の妊娠が羨ましく、時には妬ましく感じてしまったこともありましたが、「夫婦2人だけでいいや」、「(第1子長女出産後)この子を授かったことがミラクル!3人家族を満喫しよう!」と思えるようになってきて、変な力が抜けたのか、それから、ポコ、ポコ、ポコと子どもを授かることが出来ました。

 軽い気持ちの公言から、10年余り。3人の子育てに、てんやわんやの日々ですが、+1名。更に大変さと賑やかさがましそうです。私はすぐにテンパってしまう質なので、そんな時は望んで授かった感謝の気持ちを思い出したいと思います。


○ お産ジプシー?

 今回お世話になった助産院の加藤さんは「良いお産も悪いお産もない」とおっしゃっておられますが、4回のお産を振り返ると、産む施設と何を重要と考えるかによって、こんなにも違うのかという思いです。

 転勤族ということもあり、4回とも違う場所でお産をしました。お産の度に、漠然と「お産ってこんなもの?」という疑問とモヤモヤした思いが残り、少しずつ情報を集め、知識も増やし、今回、大森助産院さんに辿り着きました。

 今までのお産の概要は以下の通り

 一人目 個人病院
 二人目 個人病院
 三人目 助産院(個人病院に近いタイプ)
 四人目 助産院(大森助産院)


○ 一人目の時

 無知でした。妊娠本なんぞを読んではいたけれど、施設によってそんなに違いがあるとは思わず、「どこで産んでも大差はないのでは」との考えと、施設選びの際、自分にとって大切なことが分かっていませんでした。

 選んだのは、自宅から近い/昔からあるという個人病院。そこでの経験は残念ながらあまりいいものではありませんでした。

 初産で時間がかかり、1日以上陣痛室でうなっていたのですが、モニターをつけ、定期的に助産師さんが子宮口の開き具合を診に来る以外は、放っておかれました。主人は、ずっと付き添ってくれましたが、心細く孤独な時間でした。

加えて、出産~入院中は何とも思わなかったのですが、後になって自分の無知さを後悔したことが2点あります。

 1点目は、病院でのミルク指導。この病院は、母乳育児推進ではなく、ミルク推進?でした。私の場合、幸いにも最初から十分に母乳が出ていたにも拘わらず、助産師さん+ミルク会社の栄養士?から、「母乳だとどれくらい飲めているか分からない。母乳の後に、必ずミルクを足すように」という指導を受け、疑うことなく実行してしまっていました。

 ミルクの是非については、さておき、退院後、慣れない育児+万全ではない体調の時に、私には必要のなかったミルクのため無駄な労力(おっぱいの後、赤ちゃんとゆったり過ごすのではなく、追われるように、ミルク調整→飲ませすぎ+我が子はミルクと相性があまり良くなかったのか、げっぽ~んと吐く→着替えさせる→哺乳瓶消毒…)を割いていました。誰のため、何のためのミルク指導だったんでしょう(怒)。

 2点目は、母子別室であったこと。「出産後、お母さんはゆっくり休みましょう」との説明に、「そういうものか」としか思わず、約2日間我が子と離れていました。そのあと、育児で行き詰った時などに、「自分には母性が欠如しているか…」と悩んだことが度々ありました。出産後の一番大切な時に、我が子と一緒に過ごさなかったのが影響したのではないか、不自然なことをしてしまったのではないかと後悔しました。


○ 二人目の時

 一人目のお産で苦しい思いをしたものの、二人目の時も、施設選びは、少し改善した程度でした。やはり、自宅から近い、母乳育児推進(院内におっぱいマッサージの助産師さんが在駐)、基本的には母子同室だが希望すれば半日くらいで母子同室可能という個人病院で手を打ちました。

 そこは、施設が新しい、食事が豪華、無痛分娩もできるというその界隈では人気の病院でした。

 お産のその日、人気の病院故かお産がいくつか重なったようで、陣痛室にもゆとりがなく、付き添って一緒に来てくれていた主人は帰されてしまい、またも孤独…。モニターをつけ、「何かあったらブザーで知らせてください」とずっと放っておかれました。数時間後、あまりの辛さにブザーを押したら即分娩台へ(妊婦の自己申告なのか!?と愕然)。

 分娩台に乗っている私の担当助産師さん2人は、職場の同僚の愚痴を話しながら私の処置をしていました。そんな下らないことを鮮明に覚えています。「こんなに人がいるのに、私をちゃんと見てくれている人がいない…」と煌々と明るい分娩室で、そんなことを感じました。

 評判の食事は、確かに美味しかったです。ただ、スタミナ回復という考えからか主に洋食で、乳腺炎になりかけ、院内でおっぱいマッサージを受けるという、なんだかちぐはぐなことをしていました。


○ 三人目

 2回の経験から、「お産って、こんなものなのかな(辛い、孤独、ただの試練)。でもなんか違うような…」と思っていました。

 その後、布おむつに興味を持ち関連本を見ていく中で、自然育児や助産院について知ることになりました。

 三人目の妊娠が分かったときには、助産院を選択。当時住んでいた県では、出産できる助産院が1つだけ。高速道路を使って車で1時間の距離。いざという時に間に合うかという心配はありましたが、もうあんな思い(主に孤独)はしたくないとの思いで決定。そこは、お産数は抑えて(重複させない。月に1~3人程度)、完全母乳、出産直後から母子同室、布おむつ、食事には主に自家菜園の食材を使用等恵まれた環境でした。

 妊婦検診とお産自体は、今までの病院と同じような感じでした(出産は分娩台)助産師さんのキャラクターも、妊婦に寄り添うというより「助産師の私に付いてこい!!」という感じ(笑)で、「産む力」を引き出す指導(食事、冷え対策、体操)も特にありませんでした。

3回目は、1回目2回目よりは満足度は上がったものの、「お産ってこんなものか」感はそのままでした。


○ 四人目、大森助産院での出産

 その後、東京に越してきて、保育園のママ友さんから、助産院での出産体験・感想を聞いて、ビックリ。彼女は二人目をファン助産院で出産。印象的だったのは、「(ご主人と上の子と、信頼している助産師さんとに囲まれて)お産は幸せな気持ちだった。」、「病院と違って助産院は、産む力・産まれる力を引き出す方法を教えてくれる。産まされるのではなくて、自分で産んだって実感できる」とのこと(記憶が曖昧ですが、こんな内容だったと思います)。

 自分が抱えていた「お産ってこんなもんか」のモヤモヤに対する別の答えがあるような気がして、「いいなぁ。自分もそんな体験してみたいなぁ」と思うようになりました。そして、4度目の機会に恵まれたと分かったとき、しっかりと「助産院らしい助産院」を選ぼうとネットで調べると、なんと我が家の近くに助産院があるではないですか!

 早速、見学に家族5人ゾロゾロと伺い、2時間近くも話を聞いていただきました(家族の状況、家事・育児の状況、出産後の母子のフォローのこと等)。大森助産院の心地よい雰囲気と加藤の人柄に触れて、最後の出産はここ!と決めました。

 大森助産院では、検診の時から、今までとの違いを実感。病院では、エコーで胎児を診て、何となくわかった気になっていましたが、医師とのやりとりはせいぜい10分。助産院ではエコーは見られなかったけれど、足は冷えていないか、疲れは溜まっていないか等、とても丁寧に診て、どうすれば良いかアドバイスをしてもらいました。心配事を聞いて(時に愚痴)、出産後の体制や家族のことまで気にかけてくださり、私の不安を取り除き、安心してお産に臨めるようにサポートしてもらいました。

 お産本番。夜半から陣痛が始まり、暗い中、助産師の加藤さんと高崎さん、針灸師さんに支えられてお産に臨みました。今までのお産はすべて照明の下。何だか嫌だなと感じながらも、それが当たり前、処置するためには仕方がないと思っていました。でも、今回は、「あなたが、この暗さが良いならこれでいきましょう。体勢もあなたが一番楽と感じる姿勢でいい」いわれたのが、私に寄り添ってくださる気持ちが嬉しく心強かったです(この、部屋の照明一つとっても、暗ければ時計や計器を確認するために一手間増えることになってしまうので、効率優先の病院であれば当然照明の下になるけれど、助産院では妊婦優先なんだと実感しました)。

 陣痛が始まってから赤ちゃんが出てくるまでの約4時間。ずっと、助産師さんが、横に居て、腰やおなかを擦って(その手を、とても暖かく心地よく感じたことを覚えています)、励ましてくださいました。4度目でも、お産自体は、やはりしんどかった。でも、今回は、孤独でも心細くも無かったです。

 主人と子どもたちと同じ部屋で、新しい家族の一員を迎えることが出来ました。


○ 総括?他力か自力か。病院と助産院の違い

 長々と4回のお産を振り返ってみました。

 病院での出産は、他力本願。医療の力をかりるから、強引な事も出来てしまう。

 息むタイミングにしても、母子の準備が万全に整うのを待たずに息ませるから、おしもが裂けてしまう→縫えばいいとの発想なのかな(4回目にして初めて、裂けませんでした。これだけで、産後のしんどさはかなり軽減されます)。

 助産院での出産は、自力。自分と赤ん坊の産む力、産まれる力を引き出して、寄り添ってくれる出産。それと、出産がゴールでは無く、新しい家族を迎える環境、その子が育っていく環境ごと、考えてアドバイスをいただけました。

 4度目にして、「お産って…」というモヤモヤした思いから解放されました。

 ありがとうございました。

ページトップへ
お問い合わせは03-3752-2859までお気軽にお電話ください。
日本赤十字医療センター
日本赤十字社 葛飾赤十字産院

【訪問診察可能地域】

東京都-23区
港区 品川区 目黒区 大田区 千代田区 中央区 新宿区 文京区 台東区 墨田区 江東区 世田谷区 渋谷区 中野区 杉並区 豊島区 北区 荒川区 板橋区 練馬区 足立区 葛飾区 江戸川区

神奈川県-横浜市
鶴見区 神奈川区 西区 中区 南区 保土ヶ谷区 磯子区 金沢区 港北区 戸塚区 港南区 旭区 緑区 瀬谷区 栄区 泉区 青葉区 都筑区

神奈川県-川崎市
川崎区 幸区 中原区 高津区 多摩区 宮前区 麻生区

【所在地】 東京都大田区中央7-12-16
【TEL】 03-3752-2859