助産師として仕事をしている中で自然な分娩と生まされてしまう分娩の両方を見てきました。そこで、助産師として自然に陣痛を経験し、自分で生んだという産婦主体の分娩をしたかったので、大森助産院で分娩する事に決めました。
妊娠中からお灸・ヨガ・ホメオパシーなど、色々な経験をさせていただき知識が広がり、助産師として仕事に復帰したときに妊婦さんに色々な事を伝えていきたいと思います。
分娩は、2日間夜間の前駆陣痛でかなり体力を奪われ、このまま本格的な陣痛がこないのではないかと不安になりましたが、何とか陣痛も本格的になってくれてよかったです。陣痛が強くなり出したときに友人が来てくれ、階段の昇り降りを一緒にしたり腰をさすってもらったり、病院に入院していたらこんなこともできなかったと思うのでとてもいい思い出ができました。
陣痛はイメージとは全く違い、赤ちゃんの頭におもりがついて下の方向にぐっとひっぱられる感覚で常に子宮口のあたりが痛いという感じでした。分娩が近くなったときはおしりが痛かったというのが残っています。
一番辛かったのは、タクシーで向かうときでした。車が止まる度にふんばらなきゃいけなくて、イキミ感もでてくるし大変でした。今思うと、それで一気に進行したのかなという感じがします。
分娩台でイキミがはいるようになってからは、あともう少しという見通しができて頑張る事ができました。母体音をひろって、児心音低で分娩方向へと言われたときにはあせりましたが、自分で音を聞いていても母体音だったので自分の意志を伝え待ってもらい自分のペースで分娩できたのでよかったです。
体位は私にとって仰臥位は力がうまく入らず側臥位でいきむのが楽でした。児が娩出する時の感覚も自分でしっかりわかりました。元気な産声を聞いた時、無事に生まれてきてくれた事にホッとしました。
夫は休み中で、私もベビーマッサージの学校がひと段落したいいタイミングで生まれてきてくれました。初めは夫は血が苦手と言って立ち会いはしないと言ってましたが、妊娠中大丈夫大丈夫と言い聞かせ夫も立ち会いする事を決めました
生まれるまで一緒にいた事で私のつらさ、生む事の大変さを分かってもらえたようです。また、立ち会いをして子どもへの愛情が深まったようで親ばかになっています。夫も育休をとる予定なので今後の育児につながってくれればと思っています。
今回オープンシステムを利用し分娩しましたが、自分が理想としていた分娩に近い形で生む事ができた事に満足しています。ありがとうございました。